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スパイスの種類について

2019年2月6日 カテゴリ: タグ:, ,

自宅でスパイスを使った本格的なカレーを作ってみたいと思っている人は多いはずです。スパイスは種類もたくさんあり、どれを使えばいいのか迷ってしまいます。

そもそもカレーに使うスパイスにはどのようなものがあるのでしょうか?本記事では、スパイスの種類や特徴、それぞれの効果効能について紹介します。また、カレーの種類別にどんなスパイスを使うのか説明していきたいと思います。

香りのスパイス

カレーのスパイスの中でも、特に有名な香り付けのスパイスを紹介します。香り付けは種類が多いので、用途に合わせて使い分けてみてくださいね!

1. シナモン

シナモンと言われると八ツ橋などの甘いものをイメージする人もいるかもしれません。別名ニッキと呼ばれるクスノキ科の植物です。独特の爽やかな風味が特徴のスパイスで、抗菌作用があります。漢方薬としても使用されることがあり、桂皮と呼ばれています。体を温めてくれるので冷え性やむくみの解消効果もあります。甘みだけでなくスパイシーさもあるので、カレーの味全体に深みをもたせてくれます。

2. クミン

インド料理には欠かすことのできないスパイスです。クミンという名称は植物の名前で、種を乾燥させたものをクミンシードとしてそのまま使ったり、パウダーとして使用します。スパイシーでエキゾチックな風味のスパイスです。独特な香りとほろ苦さが特徴で、カレー粉やカイエンペッパーに入れると一気に「それっぽく」なります。

3. オールスパイス

フトモモ科のスパイス属の常緑樹でできたスパイスです。主に未熟な果実や葉の部分を乾燥させたものを香辛料として使用します。パウダータイプと粒タイプがあり料理によって使い分けます。シナモンやナツメグを混ぜたような香りがあり、味に深みが出ていかにも本格的な味わいにしてくれます。抗酸化作用や免疫力の向上などの働きがあります。

4. ガーリック

日本でも定番のにんにくは、独特な香りが食欲をわかせ、カレーの味に深みを出してくれます。刻む・潰す・すりおろすなどの切り方によってもにんにくの味わいが変わります。疲労回復効果や体力増強にも嬉しい効果があるといわれるスパイスで、健康効果も抜群です。

5. ローリエ/ローレル(月桂樹)

ほのかでさわやかな香りと苦味のあるスパイスで、肉の臭みを消してくれます。ブイヨンや水を入れ煮込む前の段階に入れます。折って入れるとより香りが増しますが、煮込み過ぎると苦味が出てしまうので、ある程度のところで鍋から出すようにします。

ローリエは消化を促し食欲を刺激する作用が期待できます。カレーは美味しいけどこってりしていて重いと感じている人は、ローリエがおすすめです。

6. カルダモン

強い清涼感のあるスパイスになり、香り付けに最適です。スパイスの王様とも言われる高価なスパイスで、香りの他にも体を冷ましたり消化を促進する効果があります。さや入りのホールをそのまま入れてもいいですし、種子をパウダーにしたものでも使えます。肉・魚・野菜など何でも使えますが、入れすぎると少し薬臭くなります。

7. コリアンダー

パクチーのたねを乾燥させて粉末にしたものです。マイルドで爽やかな香りと甘味があり、若干の苦味もあるので、風味付けとしても使えます。食欲増進効果のあるスパイスです。

辛みのスパイス

カレーのスパイスの中でも、辛みを構成するスパイスを紹介します。

1. 唐辛子/チリ

辛さ付けをするのに欠かせない唐辛子は、辛さの段階にさまざまなものがありカプサイシンを主成分としています。これらの成分はすべての種類の唐辛子に含まれ、血行促進や脂肪燃焼効果なども期待できます。同時に胃の機能を活性化させる作用があるのですが、使いすぎの場合は胃に負担がかかってしまいますので、適量で辛さを調整するようにしてください。

2. ジンジャー/生姜

ジンジャーも、辛み調整に使えます。生のまま摩り下ろして使うと香りも強く感じられます。煮込むと甘みが出てくるなど使い方次第で辛さの調整ができるのも生姜ならではです。体を温めて免疫力の向上効果も期待できます。肉の臭みを軽減する効果も。

3. ホワイトペッパー

柔らかい辛みと香りがある白コショウもカレーに辛みを加えるスパイスです。ホワイトペッパーは、完熟した実を収穫して乾燥しその後に水につけて柔らかくなった外皮をむいたものです。ホールのままでも、粗挽き・粉末でも使えます。粒子が細かくなると辛みが強くなり、特に香りの強さを求めるなら挽きたてのものを使うのがおすすめです。繊細な香りを持っているのでクリーム系の料理や白身魚などとも相性が抜群です。

4. ブラックペッパー

完全に熟す前の実を乾燥させたものです。さわやかな香りと強い辛みのあるブラックペッパーは粒子が細かくなると辛みが強くなります。独特の強い風味があり牛肉を使ったカレーに最適です。挽きたての場合より香りと辛みが強くなります。

色のスパイス

カレーのスパイスの中でも、特に有名な色付けのスパイスを紹介します。

1. ターメリック

日本ではウコンという呼称の方が馴染み深いかもしれません。ターメリックはウコンの英語名で、鮮やかな黄色が特徴のスパイスです。色とともにカレーの風味を強める重要な役割があり、単体では少し漢方薬のような香りや味があります。クルクミンなどの肝臓に効果的な成分を含んでいるので、健康や美容に嬉しい効果が期待できます。

2. サフラン

鮮やかな黄色と独特の香りがあるスパイスです。少量でも十分な色がつくので艶やかな仕上りになります。非常に高価なスパイスで、その希少性は時に宝石にも例えられます。油に溶けにくい性質がありますので、使用の際には一度お湯に入れて色素を出してからカレーに加えるとより良いでしょう。

3. パプリカ

甘とうがらしとも言い、唐辛子の一種で、辛みはないものの赤い色が特徴です。熱に強い性質があるのでカレーと一緒に煮込んでも問題ありません。香りも強くないので、少し入れすぎてしまっても大丈夫。

カレー種類別スパイス

カレーの種類別、おすすめのスパイスを紹介します。カレーの種類によって相性があるので、材料などとの組み合わせを考えながら作るようにしてください。

1. ベーシックカレー

合わせる食材を選ばない、基本のカレーです。

※唐辛子の量で辛さを調整しながら作るようにしてください。

2. ポークカリー

日本人に馴染み深いカレーで、まさに家庭用のカレーと言えるでしょう。

3. キーマカレー

ひき肉とみじん切りの野菜を炒めて作るカレーです。

以上、カレー作りに絶対に外せない主なスパイスを紹介しました。組み合わせ次第でカレーの味わいだけでなく辛さや見た目も変わります。分量に気を付けて、あなたのお好みのカレーを作ってみてくださいね!