スパイス豆知識【オールスパイス】編

こんにちは！ スタッフizumiです。

先日、友人とお喋りしていたときのこと。私がスパイスショップで仕事をしているよと話したところ、こんな質問を受けました。

はじめは質問の意味自体がよく分からなかったのですが、聞き返していくうちに、だんだんと「ははぁ、なるほどなぁ……」と合点がいきました。

つまり友人は、オールスパイスとは、複数のスパイスを調合してできた物だと思っていたのです。だから、このミックススパイスの中身は、何をもって「オール」なの？  と疑問に感じたわけです。

 

実際のオールスパイスは、フトモモ科の常緑樹の名称で、その果実がスパイスとして活用されています。

混ぜものではないと知った友人は「えっ。知らなかった！ 思い込んでいたわ～」とビックリ仰天！ こういう勘違いって、誰でもありますよね。

しかし、友人もあながち見当違いというわけではないのかもしれません。それというのも「オールスパイス」という名称は、クロープ、シナモン、ナツメグを混ぜたような風味があるから付けられたそうなのです。まさに「名は体を表す」ですよね！

比較的お馴染みのスパイスの特徴を持ち合わせているなんて、なんだかお得感のある香辛料です。私はフライドチキン用の衣に加えたり、クリスマスシーズンにはケーキやクッキー生地に混ぜ込んだりしています。

どちらも、ごく少しだけ足すのが私好み。上品な甘い香りを纏った、複雑な味わい深さを演出してくれます。

たしかに、一種類の木の実からできているとは思えない風味！ 料理にもお菓子にも使える、万能スパイスですよ。

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