スパイス豆知識【スターアニス】編
こんにちは! スタッフ izumi です。
突然ですが、下の写真は何だか分かりますか?
答えは「アイカツ! カード」。日経トレンディが発表する「2013 ヒット商品ベスト30」にも入った「アイカツ!」は、いま女の子たちに大人気のアーケードゲームです。
「アイカツ」とは「アイドル活動」の略なのですが、ゲーム中でトップアイドルを目指すために、プレイヤーはこの「アイカツ! カード」をせっせと集めなくてはなりません。ゲームの稼動と同時にテレビアニメも放映され、6歳になる私の娘も夢中になっています。
前置きが長くなりましたが、その「アイカツ!」の中で、以前「スターアニス」というアイドルユニットが登場しました。そう、「八角」としても知られるスパイスと同じ名前ですよね。「スターアニスって何?」と質問してきた娘のために調べてみたら、ちょっと面白い情報を発見したので、基本的な概要とともにご紹介したいと思います。
◆◇100年もの間、星がなる木◇◆
スターアニスは高さが8メートルほどになる木で、小さな黄色い花を咲かせます。樹齢6年を過ぎたころから実をつけるようになり、以後100年以上に渡って実が採取できるそうです。実は熟すと美しい星型になります。
100年以上ものあいだ星型の実をつける木だなんて、まるで御伽噺に出てきそうですね。主な分布地域は中国南部とインド、ベトナムなのだそうですが、いつか、ぜひ実際の姿を見てみたいものです。
◆◇金運のお守りが中国から西洋へ◇◆
スターアニスの香辛料としての歴史は古く、もともとは中国で煮込み料理等に使われていましたが、16世紀末にイギリスの船乗りによってヨーロッパに伝えられたといわれています。17世紀の西洋では、フルーツやジャムなどに使われていたという記録があるそうです。
また、金運をもたらすアイテムとみなされていたこともあったとか(まさにSPICE LUCK!)。 そういえば「八角」という名前も、なんだか縁起が良さそうですよね。
◆◇どうして「アニス」というの?◇◆
スパイスにはスターアニスとは別のアニスという種類もあるのですが、スターアニスは、このアニスに似た甘い芳香を持っています。それで星の形をしているから、スターアニスというわけです。
ただ、アニスはケーキやビスケットに使われることが多い一方で、スターアニスは中華料理やスープなどに使われることが主。やはりアニスとは似て非なるもので、うまく使い分けることが肝心です。
◆◇抗ウイルス剤「タミフル」の原料◇◆
近年、スパイスの薬効がますます注目されています。スターアニスを原料として抽出されたシキミ酸は、なんとインフルエンザ治療薬「タミフル」の合成原料のひとつとして使用されているそうです。
その他、スターアニスには胃のムカつきを抑え、食欲を増進させる効果や、ストレスをやわらげる効果があると言われています。
◆◇おわりに ~ クリスマスの飾りにスターアニスを◇◆
さまざまな側面からスターアニスの魅力を探ってきましたが、普段ありとあらゆるスパイスを目にしている私が、中でもスターアニスにグッとくるのは、なんといってもそのビジュアルです! たしかに昔の人がお守りにしたくなるのが分かるというか、花のようにパッと開いた星型と、その中に佇む種子からは、植物がもつ美しさと不思議なパワーを感じます。
もうすぐクリスマス。ことしは、あの星型の形状をうまく活かして、スターアニスをクリスマスツリーやリースのオーナメントとして使おうと思いつきました。子どもと一緒に飾りつけをしたら「これがスターアニスだよ」「えっ、あの“アイカツ!” の?」なんていう会話が弾みそうです。そして、ついでに金運もアップしちゃうかもしれません?!
■■料理に、飾りに、お守りに。ホールもパウダーもご用意しています
→ スターアニス(ホール)
→ スターアニス(パウダー)
■■スターアニス入り! 中華料理の仕上げに大活躍
→ 【ミックススパイス】五香粉(ウーシャンフェン)