フェンネル

フェンネル

セリ科の多年草。地中海沿岸が原産で、古代エジプトや古代ローマでも栽培されていた記録があることから、歴史上最も古い作物とされます。現代の主産地はインド、エジプト、中国などで、日本国内でも栽培されています。
甘く爽やかでさっぱりした香りと苦味が特徴です。薬効も高く、腹部の脂肪を減らす働きもあると言われています。沖縄料理では「いーちょーばー（胃腸葉）」と呼ばれ、優れた整腸作用を持ちます。アネトールという芳香成分を含有しており臭い消しとして非常に優秀なスパイスで、魚料理との相性が良く、魚の腹にセージとともに入れて焼く料理が有名です。魚料理全般と相性が良く、魚の臭いを消し、甘い香りで包み込んでくれます。
世界的にポピュラーなスパイスで、西洋ではピクルスに、中国では五香粉の原料として、インドではカレー料理に使われます。アクアビットやパスティスなどのお酒、お菓子に使われることも多く、用途は多岐にわたります。
インドレストランでは、口臭消し、口直しとしてレジの前に置かれていることが良くあり、食後の消化促進の役割を果たしています。

原産国 インド
別名/和名 茴香（ウイキョウ）、小茴香（ショウウイキョウ）、フヌイユ
使用例 魚料理、カレー、マリネ、パン、ケーキ、アップルパイ
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